社長の死の状況から、毒で殺されたのではないかと考えられる。
さまざまな薬の証拠が出てくる。
社長は糖尿病であり対処用の無痛注射を持ち歩いていた。
トイレのゴミ箱やスーツの内ポケットからも見つかる事から頻繁に注射していたことがわかる。
ただ糖尿病の注射はお腹、二の腕、太ももにする事が推奨されている事から社長の首元に注射痕が不自然に見える。
一方で社長のドリンクが濁っており、もしかしたら社長が飲んだドリンクの中に毒が入れられたのではないかとも考えられる。
【カレン】が、【コウイチ】が社長のグラスに何かを入れているところを見かけたことから、【コウイチ】が怪しく見えてくる。
このことを【コウイチ】に確認すると、それはただの下剤であると言ったかもしれない。
なぜ、そんな事をしたのかについては社長のカバンの中に入っていた脅迫状から明らかになる。
社頭のカバンの中に入っていた高価なプレゼントから社長が狙っていた女性は【カレン】であると考えられる。
ただ【カレン】と【コウイチ】は付き合っており、口説かれているくらいで殺害するのは考えにくい。
だとすると、やはり首元の注射痕が怪しく見えてくる。
トイレに注射を持ち運ぶケースが捨てられていた事から何者かが注射を持ち込んだことがわかり、また社長のカバンの中から使用済みの無痛注射器が出てきたことから、これが使われたのではないかと考えられる。
社長のカバンの中に注射器が入っていたのは乾杯前にヒトミがイスの下から注射器を拾ってそれを社長のカバンの中に入れている事から、社長の首筋への注射は飲み会が行われる席でされた事が推測できる。
ここで【アツシ】は社長のジャケットを脱がすのを手伝った時に何かが引っかかって突き飛ばされたのを【カレン】が見かけている。
また【コウイチ】は普段なら率先してドリンクを運ぶ【アツシ】がキョロキョロと何かを探しているのを目撃している。
【アツシ】には社長に毒を注射するタイミングがあり、その後、イスの下に落としてしまった注射器を探していたのではないかと考えられる。
以上のことから、社長に毒を注射して殺害した犯人は【アツシ】であると推理できる。